2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19760271
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
浜村 昌則 Kochi University of Technology, 工学部, 准教授 (80333227)
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Keywords | CDMA / マルチキャリヤ / 周波数利用効率 |
Research Abstract |
複素に拡張した離散扁長回転楕円体列(discrete prolate spheroidal sequence:DPSS)を用いた高密度マルチキャリヤ信号のセットが,時間・周波数積45.25,帯域外エネルギー0.1%未満という条件において,周波数利用効率の上界値の95%を達成することを明らかにした.直交周波数分割多重(orthogonal frequency-division multiplexing: OFDM)信号の周波数利用効率が高いことは従来から知られているが,上記の周波数利用効率の実現にOFDM信号は時間・周波数積373. 0を必要とすることから,高密度マルチキャリヤ信号の周波数利用効率は非常に高いと言える.このような高い周波数利用効率を実現するには高密度マルチキャリヤ信号のキャリヤ密度を4〜8以上とする必要があることを明らかにした.複素DPSSの数値的な導出に特異値分解の手法を利用することを提案し,これにより,非常に高精度な数値解を得られるようにした.信号のピーク対平均電力比を低減する方法にも取り組んだ. その他,本研究の発展研究として,高密度マルチキャリヤ信号のセットを応用することで非常に優れた非同期通信特性が得られると予想されるフィードバック符号分割多元接続について検討を行った.通信路や多重ユーザ信号のタイミング情報などを必要とせずに,非同期通信であるにもかかわらず同期式なみに低いビット誤り率が得られることを明らかにした.
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Research Products
(3 results)