2008 Fiscal Year Annual Research Report
高密度マルチキャリヤ信号の周波数利用効率に関する研究
Project/Area Number |
19760271
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
浜村 昌則 Kochi University of Technology, 工学部, 准教授 (80333227)
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Keywords | 情報通信工学 / 移動体通信 / 周波数利用効率 |
Research Abstract |
本研究の目的は, 通信方式の周波数利用効率を向上させられる新たな信号波形の研究と, その特長を活かした新しい通信方式を見つけることである. 前年度に得られた研究成果を踏まえて, 高密度マルチキャリヤ信号について以下の研究を行った. (1)非同期回線の周波数利用効率向上のための基礎研究 (2)(1)の研究に高密度マルチキャリヤ信号を適用した通信方式の研究 (1)について : フィードバックベースの非同期通信システムのマルチキャリヤ化の研究を推進した. 従来の方式よりも優れた非同期多重が可能となることを明らかにした. 高密度マルチキャリヤ信号の位相連続化により周波数利用効率を向上させる研究も行った. 従来と同等の周波数利用効率で, ビット誤り率特性の改善が可能となることを明らかにした. (2)について : 各ユーザに異なる高密度マルチキャリヤ信号を割り当てるフィードバックベースの非同期通信システムの研究を行った. (1)の研究の発想を利用して, フィードバックベースの非同期高密度マルチキャリヤ通信システムの研究に発展させた. 帯域外エネルギーを小さくえることを保証しつつ, 優れた非同期多重が可能となることを示す成果が得られた. セルラーシステム今の応用に関する研究において, 各ユーザに送信電力を適切に割り当てるためのゾーン方式を提案した. これにより, セルラーシステム全体としての帯域外エネルギーの抑制が可能となることを明らかにした.
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Research Products
(4 results)