2007 Fiscal Year Annual Research Report
伸縮装置周辺における路面凹凸の推定とその評価法の確立
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19760312
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
深田 宰史 Kanazawa University, 金沢大学・自然科学研究科, 准教授 (10313686)
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Keywords | 路面凹凸 / 車両ばね振動 |
Research Abstract |
本研究の目的は,伸縮装置近傍での路面凹凸と車両ばね振動との関係を明らかにすることによって,伸縮装置近傍での路面凹凸に対して大型車両のばね振動が大きく加振されない振動対策として伸縮装置近傍における薄層舗装化などを行う補修判断基準等の評価方法の確立である. 本年度の成果として,実際に振動問題が生じている橋梁に行き,8mプロフィルメータまたは,レーザーを用いた計測車両により路面凹凸の計測を行った.この実測データからの分析と車両解析モデルを用いた動的応答解析の結果から,伸縮装置近傍での路面凹凸の周期性と車両ばね振動との関係を明らかにした.特に8m周期の路面凹凸が伸縮装置近傍に存在する場合,車両がその路面凹凸により最も大きく加振されていることを明らかにした.これらの影響要因として走行速度と車両のばね振動数がパラメータとなっていることもわかった. 現在の舗装評価には,MCI,標準偏差,PrI,IRIなどが用いられているが,実際の大型車両などの車両ばね振動と路面段差との関係から求めた明確な補修判断基準がない.そこで,実橋において計測した路面凹凸と車両ばね振動との関係を用いて,伸縮装置近傍での路面凹凸に対して大型車両のばね振動が大きく励起される路面性状に対して補修の判断が容易にできるような判断基準として,IS08608を用いた定性的な評価方法について現在検討中である.今後は,車軸間隔,走行速度,ばね特性等をパラメトリックに変化させて解析を行う予定である.
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