2008 Fiscal Year Annual Research Report
免震高架橋システムにおけるインタラクションを考慮した耐震性能評価
Project/Area Number |
19760318
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
松村 政秀 Osaka City University, 大学院・工学研究科, 講師 (60315976)
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Keywords | サイドブロック / 免震 / 高架橋 / 耐震性評価 |
Research Abstract |
免震高架橋システムにおいて, (a)レベル1地震動に対しては, 上部構造の移動を制限される, (b)強地震に対しては移動制限を解放される, という基本的な2つの機能が保証できるサイドブロックの設置が, 免震機能を確実に保証する上で有効であると考え, ノックオフ型サイドブロックの開発を進めている. 本年度の研究では, 昨年度に行った, 弾塑性有限変位解析プログラムの機能アップ, および縮小模型を用いた振動台実験, を踏まえて, 振動台実験結果にもとつくパラメトリック解析および鋼製橋脚縮小模型の載荷実験を実施するとともに, 桁端部の部材のインタラクションを考慮した免震高架橋の地震応答解析を実施した. その結果, 部分高架橋モデル, および全体高架橋モデルに対するノックオフ型サイドブロックの設置効果を, 数値解析により検討し, 高機能サイドブロックの必要性能を明確にするとともに, サイドブロックの他に, 2種類の道路伸縮装置を例に, 道路伸縮装置が地震時の高架橋の免震メカニズムに著しい影響を及ぼす場合が認められることを明らかにした. また, 上部構造と橋脚からなる橋脚模型を用いて振動台実験を再現できる解析モデルを用いて, サイドブロックの破断特性(破断時の荷重や変位やサイドブロック自体の初期剛性)が高架橋模型の振動性状に及ぼす影響を数値解析により明らかにした. さらに, 縮小模型を用いた振動台実験の数値解析による再現性および高架用の耐震性評価に小型振動台を用いることの有用性と注意点を明らかにした.
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Research Products
(3 results)