2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19760362
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
松本 修一 Kochi University of Technology, 総合研究所, 助手 (60389210)
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Keywords | 交通工学・国土計画 |
Research Abstract |
本研究の目的は、プローブパーソン調査などで取得されていたが、充分活用されてこなかった携帯端末のGPS測位ログデータを解析することによって、交通手段や停止箇所、滞在時間など様々な交通行動を推定する手法を確立し、既存のパーソントリップ調査やプローブパーソン調査などの行動調査に代替する大規模行動調査への適応可能性を検討することである。具体的には、以下の項目などに関して検討を行う。 (1)GPS測位データの位置精度に関する精度検証および誤差補正方法の提案 (2)携帯端末測位データからの交通モード推定手法の提案およびその精度検証 (3)交通行動調査への利用方法、交通マーケティングへの活用方法の検討 本年度は、既存のGPS測位データを解析し交通モード判定精度検証を行った。またデータ取得間隔によるデータ解析結果の相違を明らかにし、歩行行動調査に適したデータ取得間隔を明確にした。またGPS測位データのみを活用した行動調査実験の予備的検討として、東京都内および高知市圏などにおいて主に歩行者を中心に各種交通モードでのデータ収集を行った。これらのデータを解析した結果、交通モードおよび停止箇所に関して精度の良い結果を得ることができた。また交通モード判定を行う際に角速度や回転角などの新しいパラメータを用いることで、既存のデータ解析では明らかにならなかった、行動特性や経路抽出などの把握の可能性を示唆した。これらの結果から大規模行動調査への適応可能性や有用性に関して検討を行った。
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