2007 Fiscal Year Annual Research Report
建築材料の超促進劣化試験装置の開発と劣化予測手法の提案
Project/Area Number |
19760381
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮内 博之 Tokyo Institute of Technology, 応用セラミックス研究所, 助教 (40313374)
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Keywords | 建築材料 / 防水材料 / シーリング材 / 耐久性 / 劣化試験 / ムーブメント / 紫外線 / 画像解析 |
Research Abstract |
本研究では、屋外環境劣化試験の環境データを基に、室内で人工的に劣化を与えることができる試験装置を作製し、シーリング材に与える各種劣化の定量的な評価を試みたものである。 本年度は以下の成果が得られた。 (1)暴露試験結果 屋外環境下で環境データの計測とシーリング材の劣化状態の観察を行った。劣化因子として、紫外線、温度、水分、ムーブメントを計測し、材料の表面劣化、ひび割れの状態などの観測を行った。 (2)人工劣化試験の開発と劣化試験結果 室内で人工的に劣化を与える試験装置を用いて材料劣化試験を行なった。この装置は材料劣化の主要因となるウェザリング(紫外線、温度)とムーブメントを与えることができることができ、この試験により劣化負荷を与えた後、材料劣化の変化を観察し、シーリング材の劣化の進行を調べた。 (3)暴露試験結果と人工劣化試験によるシーリング材劣化の比較 本研究で用いた紫外線の影響を受け易いPU-1のシーリング材については、ひび割れの発生状況が異なったが、他のMS-1,MS-2のシーリング材については、屋外動暴露試験と同程度のひび割れの状況を再現することができた。また、ウェザリングのみの試験体より、ウェザリング十ムーブメントを与えた試験体の方が、シーリング材のひび割れの進行が早い傾向にあることを見出した。
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