2008 Fiscal Year Annual Research Report
性能群の階層・相関の統計的モデリングに基づく実現可能な建築構造物のスマート設計法
Project/Area Number |
19760388
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉富 信太 Kyoto University, 工学研究科, 助教 (30432363)
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Keywords | 最適設計 / 実現可能性条件 / 性能相関 / 設計支援 / システム同定 |
Research Abstract |
本年度は, 現実的な条件を取り入れた最適設計プログラムの実装と, これらの種々の性能制約条件を課せられた最適設計解を用いて, 性能感度情報の分析から, 設計者の意思決定を支援する情報の抽出を試みた. (1)種々の構造物の現実的な条件を取り入れた最適設計法 S造に関しては, 施工性などの観点から実務設計上一般的に用いられることの多いいわゆる標準ディテールが成立するための条件を, 断面寸法問の関係式として表現することにより取り入れた最適化を実行した. また, ダンパー付き構造物の動的応答を制約条件に取り入れるために, システム同定法を利用した等価線形化法方法について検討した. (2)性能相関情報の分析のための統計的手法の提案 最適設計解の等号満足制約条件に着目し, クリティカルとなる要求性能の組み合わせのみならず, それ以外の制約条件も含め, 全体としてどのような設計になっているのか, 混合主成分分析法などの解析手法を利用して, 設計者の設計判断に馴染む情報の抽出法の検討を行った (3)設計者の意思決定支援情報の整理 意思決定情報の抽出法そのものの提案のみならず, 実際抽出された情報を設計者にとって有用な形で提供することも重要である. 上記手法を適用したプログラムを実装し, 抽出された情報を, 設計支援資料として整理した.
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