2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19760395
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
高巣 幸二 The University of Kitakyushu, 国際環境工学部, 准教授 (60336948)
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Keywords | フライアッシュ / 外割混合 / 再生骨材 / アルカリ骨材反応 / 圧縮強度 / 静弾性係数 |
Research Abstract |
フライアッシュ外割混合により, 普通エコセメントおよび比較的低品質な再生骨材を単独でもしくは組み合わせて用いたコンクリートの高品質化を図ることを目的とし, フライアッシュを外割混合した再生骨材コンクリートの諸特性, エコセメントとフライアッシュを混合した再生骨材コンクリートの諸特性, およびフライアッシュ外割混合によるアルカリシリカ反応抑制効果に関して検討を行った結果, 以下の知見が明らかになった. 本実験の範囲内において, エコセメントを使用することによる長期強度増進の低下を, フライアッシュを外割混合することにより改善出来る可能性やエコセメントと再生骨材を同時に使用したコンクリートにおいても,W/ C65%において,フライアッシュを外割混合することにより, 中強度クラスのコンクリートを製造できること, またそれらのコンクリートが普通コンクリートと同様な圧縮強度と割裂引張強度の関係を示すこと等が確認された. 変形性状に関しては, フライアッシュを外割混合することで圧縮強度に対し静弾性係数が低い値を示すこと, 再生骨材とフライアッシュを使用することで圧縮強度時のひずみが大きくなる傾向等が確認された. また, 反応性骨材を使用することによるASR膨張がフライアッシュを外割混合することにより抑制できることを確認し, これが組織の緻密化による水分移動の抑制および骨材周辺のCa (OH)_2濃度の減少に起因したものと考えられることを示した. これにより, 再生材料等を使用したコンクリートのフライアッシュの外割混合による高品質化の実現が期待できるものとなった.
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