2007 Fiscal Year Annual Research Report
民間非営利組織を中心としたPPPによる地域コミュニティ開発とそのデザイン
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19760414
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
森 傑 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 准教授 (80333631)
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| Keywords | NPO / PPP / コミュニティ / 住宅地 / デザイン / スリランカ |
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| Research Abstract |
本年度は、主として、国内外における先駆的プロジェクトの調査研究に取り組んだ。
国内事例としては、富山市・田園住宅開ケ丘事業は、日本初のNPOによる分譲住宅地開発であり、敷地内に教育施設を計画したという点においても特徴的な事例である。本年度は、NPOが地域コミュニティ開発に挑む上での、優良田園住宅の関連制度が導く計画手法がもつ課題の検討を行った。国外事例としては、スマトラ沖地震による巨大津波に襲われたスリランカにおいて、エコ・デザインによる復興整備を行ったDamniyamgama Ecovillageを視察し、民間セクターによる国際協力的な取り組みにおけるNPOの役割の重要性のの検討を行った。
日本のNPOの体質的な特徴は、既にその呼称に明確に表れている。日本ではNon-Profit Organizationの省略としてNPOが用いられているが、例えば米国ではNot-for-Profit CorporationあるいはNon-Stock Corporationと表現されるほうがむしろ一般的である。"Non-Stock"な企業であるだけであって、事業の遂行能力においては営利企業と全く同等である。つまり、非営利の立場からプロジェクトを実行し、そのために必要なスタッフを雇用する能力を持ち、柔軟な資金調達の機構を備えている企業なのである。日本におけるNon-Stock Corporationを育成へ向けてのPPPのあり方の検討が必要である。
来年度は、上記事例も含めてより詳細なケーススタディを行い、日本におけるNPOを中心としたPPP(Public Private Partnership)による地域コミュニティ開発の可能性へ向けての具体的指針の検討を目指す。
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