2009 Fiscal Year Annual Research Report
アンシアン・レジーム期におけるソフト・パワーとしての王権建築とその様式伝播
Project/Area Number |
19760452
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
中島 智章 Kogakuin University, 工学部, 准教授 (80348862)
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Keywords | ヴェルサイユ / ルイ14世 / バロック / 宮殿 / 庭園 / コルベール / ル・ヴォー / サンゴバン |
Research Abstract |
今年度の研究成果として、次の二つのテーマで論文発表、学会発表を行った。 1) ルイ14世時代のスペクタクルにおける王のイメージの表現とヴェルサイユ城館および庭園における図像計画の関わりを明らかにすること。 →拙稿:「ルイ14世時代のスペクタクルとヴェルサイユ宮殿」、鈴木博之先生献呈論文集刊行会編『建築史攷』、中央公論美術出版、2009年、pp.207-249 2) ヴェルサイユ宮殿・新城館北翼1階の「御湯殿のアパルトマン」、および、それを構成する各広間の名称の定まり方を当時の史料によって跡付けること。 →拙稿:「ヴェルサイユ宮殿の御湯殿のアパルトマンの各広間の名称と装飾」、『日本建築学会学術講演梗概集』F-2建築歴史・意匠、pp.91-92、2009年8月 また、研究計画の2番目にある様式伝播の問題については、平成22年度に次の二つのテーマでそれぞれ著作発表を行う予定である。 1)トリア、ミュンヘンなどのドイツ・バロックがイタリア・バロックからどのような影響を受け、また、どのような独自展を持ち得たのかを明らかにすること。 →拙著:『図説バロック』(仮題)、河出書房新社、2010年7月刊行予定 2) 1665年以来、ヴェネツィアからフランスに導入されたガラス・鏡製造のノウハウが、フランスの室内装飾に及ぼした影響を明らかにすること。
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