2007 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー誘起位置選択結晶化ガラスにおける二次光非線形性の定量評価
Project/Area Number |
19760463
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
本間 剛 Nagaoka University of Technology, 工学部, 助教 (70447647)
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Keywords | 結晶化ガラス / レーザー加工 / 光機能ガラス / 形態制御 / 非線形光学 |
Research Abstract |
本研究は、レーザー誘起局所加熱によりガラス基板上に位置選択的に形成した結晶ラインパターンについて、その局所的な光非線形性(第二高調波発生)の定量的評価をすることを目的とするものである。 1.BaO-TIO_2-GeO_2-SiO_2ガラスへのフレスノイト型Ba_2Tix_2O_8(X=Ge,Si)結晶ラインの形成と第二高調波発生について以下の結果を得た。 ・1mol%CuO添加33.3BaO-16.7TiO_2-50GeO_2(SiO_2)ガラスへ、波長1080nmのYbファイバレーザを集光照射し、幅5μmの均一な結晶ラインパターンを形成した。顕微ラマン散乱測定より、結晶ラインはフレスノイト型Ba_2TiGe_2O_8およびBa_2TiSi_2O_8より構成されることが明らかとなった。 ・レーザー照射により形成した結晶ラインはレーザーの走査方向に対してc軸に自己成長することが分かった。 ・ラインの第二高調波発生について、第二高調波顕微鏡を用いて評価したところ主要なテンソル成分はd_<31>,d_<15>,d_<24>であることが明らかとなった。 ?2LiNb0_3結晶ラインの形成についてと光非線形性評価 ・フレスノイト結晶よりも更なる非線形性の大きい材料を開発するため、ニオブ酸リチウム(LiNbO_3)に着目し、均一なラインパターンが形成する組成を探索し、Li_2O-Nb_2O_5-Si0_2系ガラスから均一なラインパターンが得られた。 ・結晶ラインパターンはフレスノイト同様にレーザーの走査方向に沿ってc軸成長していることが明らかとなった。
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