2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19760477
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
仲井 朝美 Kyoto Institute of Technology, 伝統みらい研究センター, 准教授 (10324724)
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Keywords | 複合材料 / 繊維加工 / 組物技術 / 長繊維強化 / 力学的特性 |
Research Abstract |
組物技術を用いると、複合材料1層中に、種類の異なる繊維や、異なる種類の樹脂を含浸させた繊維を用いることが可能である。すなわち、新規ハイブリッド複合材料の概念を適用し、要求性能に応じた組物複合材料の開発を行うことが可能である。本研究においては、組物技術により作製される組物複合材料円筒の力学的特性評価を行い、力学的特性を支配する因子の相互関係を明らかにし、最終的には、要求性能に応じた組物複合材料の設計手法を確立し、伝統組物技術を応用したスポーツ用品の開発へと展開する。上記目的を達成するため、平成20年度においては以下の研究を実施した。 1. 力学的特性の予測手法の確立(初期破壊応力予測) 組物構造を考慮した有限要素モデルを構築し、初期破壊発生箇所および初期破壊を予測する手法を確立した。実験により得られた破壊メカニズムと比較検討した。 2. 新規ハイブリッド組物複合材料円筒の開発 特性の異なる2種類以上の繊維束を用いて繊維ハイブリッド組物複合材料円筒を作製し、力学的特性を評価した。本研究では、プリプレグヤーンを用いる予定であり、繊維束にはあらかじめ樹脂が含浸している。特性の異なる樹脂(例えば、汎用樹脂と柔軟性樹脂)を含浸させた繊維を組み合わせることにより、樹脂ハイブリッド組物複合材料円筒を作製し、力学的特性を評価した。 3. 組物複合材料円筒のスポーツ用品への応用 ゴルフシャフトへの応用を目的として、テーパを有する組物複合材料円筒を作製し、力学的特性を評価した。さらに、アイスホッケースティックへの応用を目的として、角型断面を有する中空組物複合材料を作製し、力学的特性を評価した。
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Research Products
(6 results)