2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19760543
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
清水 研一 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 助教 (60324000)
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Keywords | 尿素脱硝法 / 固体酸触媒 / ディーゼル自動車 / クラスター / 反応機構 / 紫外可視分光 / 赤外分光 / 環境触媒 |
Research Abstract |
ディーゼル自動車排ガスからの窒素酸化物(NO, NO_2)除去法として、尿素脱硝法が実用段階にあるが、装置普及には触媒活性向上が必須である。従来の尿素脱硝研究は触媒メーカーによる改良研究が専らであり、新規触媒の開発や基礎研究はほとんど行われていない。本研究では、微量水素共存下での尿素脱硝(尿素によるNOの選択還元反応)に有効な新規Ag触媒の開発及び、高活性化のための基礎的知見の構築を目的とする。平成19年度は、担体、Ag量、助触媒担持量、調製方法の異なる一連のAg触媒を調製し、尿素脱硝反応を行った。触媒組成と反応条件(水素濃度)が脱硝特性に与える影響を系統的に検討し、最適触媒・条件を決定した。銀アルミナ触媒が本反応に高い性能を示すことを見いだした。本触媒を用いて、触媒耐久試験とS0_2の共存下の劣化挙動を検討した。また、In-situ UV-visによる触媒構造解析とin-situ FTIRよる反応機構解析により、銀アルミナ触媒による尿素脱硝における活性中間体、活性種構造を提案した。
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