2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19770014
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
高見 泰興 Kobe University, 大学院・人間発達環境学研究科, 准教授 (60432358)
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Keywords | 遺伝学 / ゲノム / 進化 / 昆虫 / 生態学 |
Research Abstract |
本研究は, 種分化と生殖隔離に関わる候補遺伝子領域を探索することを目的としている. 材料はマヤサンオサムシとイワワキオサムシを用い, 両種の自然交雑帯から得られる組み換え個体の解析を通じて, 交尾器形態を支配する遺伝子領域を探索しようと試みている. 本研究の材料として用いているオオオサムシ類は, 雌雄交尾器の形態が著しく多様であり, 交尾器形態の種間差が種間交雑を妨げるカギとなる.そのため, 雌雄交尾器の形態変異に関わる候補遺伝子の特定と, それらのゲノム内配置の解明は, 種分化のメカニズムをゲノムの視点から理解するための重要なステップになると期待される. 2008年度には, 三重県鈴鹿市と四日市市にある交雑帯周辺の約50地点から引き続きサンプリングを行い, 1集団当たり一定数のサンプル確保につとめた. 結果として合計約1800個体のサンプルを得ることができた. 得られたサンプルは個体毎に冷凍保存し, 逐次解凍して解析のためのDNA抽出を進めた.さらに, 形態解析のための標本作製と交尾器の解剖処理も並行して進めた. 年度途中に申請者が異動したため, 実験環境が変化するとともに作業を一時中断せざるを得なかった. しかし, 今後もサンプル処理とデータ抽出を進め, マイクロサテライトとAFLPによるジェノタイピングと, ソフトウェアを用いた大規模なゲノム解析を着実に完成させる予定である.
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Research Products
(4 results)