2007 Fiscal Year Annual Research Report
植物細胞の伸長制御に関わる低分子量Gタンパク質ROPの機能解析
Project/Area Number |
19770032
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
庄司 翼 Nara Institute of Science and Technology, バイオサイエンス研究科, 助教 (40343272)
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Keywords | 細胞伸長 / 微小管 / Rop |
Research Abstract |
植物細胞はその役割に応じて多種多様な形態をとり、組織や器官全体の形を規定している。個々の細胞形態は内的発生プログラムとともに光や重力などの外的刺激にも応じて可塑的に変化する。こうした内的外的要因がどのようなシグナル伝達系を介して細胞形態に反映されるかは興味深いテーマーである。微小管やアクチンなどの細胞骨格糸は細胞形態形成に重要な役割を担っている。動物や酵母の研究では低分子量Gタンパク質RHOファミリータンパク質が細胞骨格系の中心的制御因子であることが知られている。本研究では植物においても同様の機能を担っていると考えられるROP(Pho of Plant)に注目し、細胞伸長や細胞骨格系制御との関連について解析する。 Ropの上流因子であるRopGRF(Rop guanine nucleotide exchange factor)はアラビドプシスで14種類存在している。これまでにこれらRopGEFの機能欠損表現型は報告されていない。そこでRopGEFをアラビドプシス植物内で過剰発現させることでRopシグナルの構成的活性化は植物細胞の形態形成に与える影響を評価することにした。RopGEFcDNAのN末端にGFPのバリアントであるVenusを連結しそXVE誘導プロモーターで発現させることとした。現在形質転換アラビドプシスを順次作製中である。
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