2007 Fiscal Year Annual Research Report
フェロモン記憶を司る副嗅球ニューロンの3次元超微細形態の解析
Project/Area Number |
19770053
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
守屋 敬子 Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (70392371)
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Keywords | 神経科学 / 電子顕微鏡 / 共焦点レーザー顕微鏡 |
Research Abstract |
フェロモン情報処理の一次中枢でありフェロモン記憶の座である副嗅球ニューロンの形態的機能的特性を理解する目的で,単一ニューロンの3次元的配置と微細形態の解析を行っている。 19年度は、・単一ニューロンの可視化法,、電子顕微鏡用の連続長薄切片の作成法と樹状突起像の3次元構築法,など,解析を行う上で欠かせない技術の習得と方法論の確立を行った。可視化法では,脳のスライス切片を用いて,電気的に色素を注入する方法を検討しているが,現段階では,電子顕微鏡観察に適した標本が得られていないので,更なる検討が必要である。一方,連続切片は恒常的に作成可能となり,連続的に厚さ方向の観察が可能となった。電子顕微鏡像の3次元構築は,現在2種類のソフトを用いて検討中である。 また,20年度に向けての準備として,生理的条件変化における樹状突起形態変化を観察するため,培養細胞を用いて,生理的状況に応じて変化が予想されるアミン系の伝達物質および神経ペプチドの作用について解析を行っている。特に,出産に伴い,それまで形成されていたフェロモン記憶が劇的に消失することと,出産時に大量のoxytocinに暴露されることとの因果関係を明らかにするために,oxytocin添加による培養細胞の樹状突起形態変化を経時的に観察している。
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Research Products
(3 results)