2008 Fiscal Year Annual Research Report
コラーゲン3本らせんとシャペロンHSP47との共進化の可能性
Project/Area Number |
19770092
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
浅田 真一 Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences, 薬学部, 助教 (50424883)
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Keywords | コラーゲン / HSP47 / 分子シャペロン / フォールディング / 共進化 |
Research Abstract |
本申請研究では、分子進化の様々な過程にあるコラーゲン3本らせんを持つ種々のタンパク質の生合成におけるHSP47のシャペロニング機能を明らかにすることにより、「コラーゲン3本らせんが進化する過程で、HSP47を獲得することによって、体温では不安定で自発的なフォールディングが望めない長いプロコラーゲン分子を産生出来るようになった」という仮説を検証する。 HSP47の発現を自在に調節できる細胞株の確立1"Tet-Off誘導型HSP47発現細胞" hsp47-/-細胞にテトラサイクリン除去によってHSP47の発現を自在に調節することが可能な細胞株(Tet-Off誘導型HSP47発現細胞)の樹立を試みた。この細胞株樹立にはTet調節因子発現株の樹立と、HSP47発現株樹立の2段階のスクリーニングが必要である。昨年度樹立したTet調節因子発現hsp47-/-細胞株を親株として、平成20年度はテトラサイクリン発現誘導プロモーターを上流に持つHSP47発現遺伝子の安定導入株作成を試みた。単離された120の細胞のうち、ウエスタン及び放射性同位元素を用いたHSP47の発現確認の結果、4つの細胞株の樹立に成功した。現在これらの細胞は、長いコラーゲン(TypeI, III, Vなど)を発現しているが、より短いコラーゲン様タンパク質の発現が見られない。そこで、HSP47の結合認識配列を含む短いコラーゲンを一過性に発現するプラスミド構築を行っている。
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Research Products
(1 results)