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2007 Fiscal Year Annual Research Report

NMRによるアミロイド線維の成長末端中間体の構造解析

Research Project

Project/Area Number 19770131
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

櫻井 一正  Osaka University, たんぱく質研究所, 助教 (10403015)

Keywordsアミロイド線維 / NMR / 重水素交換 / フォールディング
Research Abstract

本研究の目的はアミロイド線維末端中間体の構造の知見を、パルスラベル重水素交換実験の結果から得ることであり、19年度の計画は、このパルスラベル重水素交換実験の条件を確立することであった。しかし今年度に行ったのは、パルスラベルなしの重水素交換実験であった。中請書の研究計画・方法の頁で述べたが、パルスラベル方は急激なpH変化を伴うため実験結果が複雑になるという恐れがあり、はじめにより単純な実験系を試みたのである。
実験は順調に進行し、線維末端中間体が存在することを示すと思われる結果が得られた。現在はデータの解析中であり、そこから中間体構造の知見が得られると考えられる。線維末端中間体の存在とその構造が明らかになれば、アミロイド線維伸長機構の解明に大きく貢献できると考えられる。
また、パルスラベル実験の条件検討は今年度末期から開始している。20年度の早い時期に条件を確立し、本実験に移りたいと考えている。NMRを用いた実験ではないが、本研究に密接に関連する実験として蛍光を用いた線維末端中間体の構造研究も行った。この実験では、β2ミクログロブリンが本来持つ2つのトリプトファンの一つを欠失した変異体を作製し、その残されたトリプトファンの蛍光の線維伸長反応中の変化を観測した。得られた結果から、線維末端中間体は変性したポリペプチド鎖に近い構造を持ち、そのような構造から次第に規則正しい線維構造に変化していくという機構が得られた。この研究の結果は生化学会大会で発表した。
蛍光実験からはトリプトファン残基近傍の情報のみが得られるが、NMRでは全残基における情報が得られる。蛍光実験とNMR実験の結果を合わせて、より詳細な線維末端中間体の構造と、線維形成機構が得られると考えている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] Observation offibril-monomer complex during the extension process of be ta2-microglovulin amyloid fivrils2007

    • Author(s)
      大西玲奈
    • Organizer
      第80回日本化学会大会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2007-12-14
  • [Presentation] β2ミクロダロブリンの部分ペプチドから成るf210アミロイド線維の重水素交換実験2007

    • Author(s)
      三枝功史
    • Organizer
      第80回日本化学会大会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2007-12-14

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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