2007 Fiscal Year Annual Research Report
VCIP135によるゴルジ体形態形成の分子機構の解明
Project/Area Number |
19770186
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
十津川 剛 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 助教 (90399684)
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Keywords | ゴルジ体 / オルガネラ / 形態形成 |
Research Abstract |
ゴルジ体は、新たに合成されたタンパク質の修飾、選別、輸送の中心的な役割を担う細胞内小器官(オルガネラ)である。ゴルジ体の形態は扁平膜積層構造という非常に特徴的な構造であり、その高次構造がゴルジ体の機能と密接に関連していると考えられている。オルガネラがどのように構築され、維持されているかを明らかにする事は、オルガネラの機能を知る上で必要不可欠な事であり、ゴルジ体高次構造の形成機構の解明は、ゴルジ体の機能を理解する上で重要な知見を与えるものである。 本研究は、ゴルジ体形成必須因子であるVCIP135に着目し、VCIP135の脱ユビキチン活性の制御機構を明らかにする事により、ゴルジ体形態形成の分子機構を明らかにする事を目的として研究をおこなった。今年度において、VCIP135の結合タンパク質を探索したところ、新規タンパク質、p87を同定することに成功した。そのp87の機能を検討したところ、in vitroにおいて、p87がVCIP135のもつ脱ユビキチン酵素活性を活性化させる、という非常に興味深い結果を得た。VCIP135はゴルジ体形成必須因子であるだけでなく、その脱ユビキチン酵素活性もゴルジ体形成に必須であることが既に知られている。このことから、新規タンパク質p87もゴルジ体形成に重要な役割を果たす可能性が非常に高いと考えられる。現在、p87の機能を解析することにより、ゴルジ体形成との関連を詳細に検討している。
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