2007 Fiscal Year Annual Research Report
都市の三次元的景観構造が樹林性鳥類の分布に及ぼす影響
Project/Area Number |
19780024
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
橋本 啓史 Meijo University, 農学部, 助教 (30434616)
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Keywords | 都市高層化 / 都市緑化 / 国際研究者交流 / 都市鳥 / カササギ / オナガ / ALOS(だいち)衛星画像 / 中華人民共和国 |
Research Abstract |
"鳥の目"から見た都市の景観構造は決して地図のような平面ではなく,急速な高層化が進む現在,都市の緑を利用して生息している鳥類の分布についての分析には,三次元的景観構造の把握が不可欠である.そこで本研究では,都市の三次元的景観構造と鳥類の分布との関係について明らかにすることを目的とし,低層住宅地と高層ビル街における緑の分布形態および三次元的景観構造の違いがなわばりを形成する樹林性鳥類の営巣分布に及ぼす影響を調査している. 急激に都市化の進む中華人民共和国北京市内の高層ビル街および胡同と呼ばれる低層住宅地を調査対象地とし,平成19年度は5月に現地下見調査,3月に市街地でも繁殖しているカラス科の鳥類であるカササギPica picaとオナガ(Cyanopica cyanusの営巣分布調査を行い,カササギの巣186個,オナガの巣13個の位置および営巣木の特徴(樹種,樹高,巣の高さ等)を記録した.また,調査対象地区のALOS(だいち)衛星画像を入手し,緑被分布図および土地被覆分類図,DSM(デジタル地表高モデル)からなる都市の三次元景観構造図の作成を開始した.DSMはALOS(だいち)衛星画像のPRISMセンサでのステレオペア画像から,専門業者に依頼して作成した.
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