2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19780032
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Research Institution | National Agricultural Research Organization |
Principal Investigator |
伊藤 康博 National Agricultural Research Organization, 食品総合研究所食品バイオテクノロジー研究領域, 主任研究員 (90353987)
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Keywords | トマト / rin / 転写因子 / 成熟制御 / MADSボックス |
Research Abstract |
果実の成熟開始はrin遺伝子座におけるLeMADS-RINという転写因子遺伝子が制御していることが知られており、この転写因子の分子機能を明らかにするために、19年度は本タンパク質の細胞内局在性、結合するDNA配列の同定、さらに本タンパク質と複合体を形成して転写制御するタンパク質のスクリーニングを行った。トマト果実の総ダンパク質と核タンパク質をサンプルとしてRIN特異的抗体によるウェスタンブロッティングによる解析を行った結果、あるいはGFP融合RINタンパク質のタマネギ表皮細胞における一過的発現解析の結果より、本タンパク質は細胞内で核に局在することが明らかとなった。さらにランダム配列のオリゴDNAから本タンパク質に結合する配列をスクリーニングし、(T/a)(T/a)(-C)C(C/t)A(T/A)(A/t)(A/T)ATAG(T/C)AAという配列に特異的に結合することを明らかにした。さらにRIN結合タンパク質を見出すために、成熟果実から調整したcDNAから酵母ツーハイブリッド法を用いてスクリーニングを行ったところ、多種類の遺伝子が候補として得られた。さらに確認を行い、2種のMADS-boxタンパク質をコードする遺伝子が得られた。MADS-boxタンパク質は同ファミリーのタンパク質と複合体を形成して転写制御していることが予想されており、スクリーニングで得られた遺伝子はRINと協調して成熟を制御している可能性が高い。 なお本研究による成果を含む論文をThe Plant Journal誌に投稿し受理され、印刷中である(研究発表の欄には載せていない)。
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Research Products
(1 results)