2008 Fiscal Year Annual Research Report
オオムギ縞萎縮ウイルスの病原性決定ウイルス因子の解明と抵抗性品種選抜法の迅速化
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19780033
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
西川 尚志 Utsunomiya University, バイオサイエンス教育研究センター, 助教 (60361614)
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Keywords | オオムギ縞萎縮ウイルス / ビール麦 / VPg / ポティウイルス / 系統識別 |
Research Abstract |
オオムギ縞萎縮ウイルス(Barley yellow mosaic virus, BaYMV)はポティウイルス科に属し、2種類の1本鎖RNA(RNA1,RNA2)をゲノムとして持つRNAウイルスで、大麦(ビール麦)に感染して収量と品質に甚大な影響を及ぼしている。BaYMVは病原性の違いから現在4つの系統に分類されているが、変異や組換えなどにより新たなウイルスが出現する可能性があり、その対策も大きな課題となっている。 そこで本研究では、1つ目の課題として「病原性決定因子の探索と簡易診断法の確立」を目指し、まず、BaYMV各系統の全塩基配列を決定し、分子系統解析を行った。その結果、各系統間にはCPや他の遺伝子よりもVPg間で大きな変異があることが明らかとなった。これらの成果は国際誌に発表した(Archives of Virology 153:1783-1786, 2008)。次に、迅速で簡易な系統識別法の確立に関する研究を行った。まず、近年発生が報告されている新たな系統(V型)の全塩基配列を決定し。病徴決定因子のひとつと考えられるVPg遺伝子の塩基配列を元にした系統識別法を開発した。この成果は学会において口頭発表し、論文も投稿中である。 2つ目の課題として「抵抗性遺伝子検出用DNAマーカーの構築」を目指した研究を行っている。現在、ビール麦の各品種の感染植物よりウイルス抵抗性遺伝子のクローニングとシークエンスを進めている。また、VPgとの相互作用の確認のための実験系も確立中である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Molecular phylogenetic analysis of Barley yellow mosaic virus2008
Author(s)
Nishigawa, H., Hagiwara, T., Yu moto, M., Sotome, T., Kato, T. and Natsuaki, T.
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Journal Title
Archives of Virology 153
Pages: 1783-1786
Peer Reviewed
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[Presentation] Molecular Phylogenetic Analysis of Japanese Strains of Barley yellow mosaic virus2008
Author(s)
Nishigawa, H., Hagiwara, T., Yumoto, M., Sotome, T., Kato, T. and Natsuaki, T.
Organizer
7th Symposium of the International Working Group on Plant Viruses with Fungal Vectors
Place of Presentation
ドイツ・Quedlinburg
Year and Date
2008-09-02
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