2008 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチン経路を介した新規なウイルス抵抗性経路の解明
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19780034
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山次 康幸 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (40345187)
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Keywords | TARF / TMV複製 |
Research Abstract |
昨年度はTARFがTMVの感染に対して阻害的に働く因子であることを示した。今年度はagroinfiltration法による-過的発現系を用いてこの現象の検証を行うと共に、ウイルス感染時におけるTARF遺伝子の発現誘導を解析した。 まず、agroinflitrationにより、Nicotiana benthamianaにおいて-過的にTARF遺伝子を発現上昇させた。バイナリーベクターにTARF遺伝子を導入し、agrobacteriumに形質転換した後に、N.benthamianaにinfi-trationしてTARF遺伝子を-過的に発現上昇させ、ノーザン解析によりTARF遺伝子の発現上昇を確認した。TARF遺伝子の発現上昇が検出された組織にTMVを接種した。ノーザン解析により、TMVRNA蓄積量を調べたところ、TARFの発現上昇に伴いTMV RNAの蓄積量が減少することが明らかになった。 次いで、タバコにTMVを接種し、TARF遺伝子の発現量をノーザン解析およびリアルタイムPGRにより経時的に調べた。その結果、TARFはTMV接種後短時間(4時間程度)で発現が上昇することが明らかになった。 以上を要するに、今年度はTARFはTMVの感染に伴い発現誘導を受けることを明らかにし、TARFの発現上昇によりTMVの増殖が抑制されることを明らかにした。これらの結果は昨年度の結果と同じくTARFがTMVの感染に対して阻害的に働く因子であることを示しており、本研究を通じてTARFがウイルス抵抗性に関わる新たな因子であることを示した。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] NTH201, a Novel Class II KNOTTED1-Like Protein, Facilitates the Cell-to-Cell Movement of Tobacco mosaic virus in Tobacco2008
Author(s)
Yoshii A, Shimizu T, Yoshida A, Hamada K, Sakurai K, Yamaji Y, Suzuki M, Namba S, Hibi T
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Journal Title
Mol Plant Microbe Interact. 21
Pages: 586-596
Peer Reviewed
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