2007 Fiscal Year Annual Research Report
院内感染に関与する胞子形成細菌の検出および同定法の確立
Project/Area Number |
19780066
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
桑名 利津子 Setsunan University, 薬学部, 助教 (50330361)
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Keywords | 院内感染 / 細菌 / 微生物 / 遺伝子 / 胞子 / 検出 |
Research Abstract |
胞予形成に関与する遺伝子を対象として,PCR法で特異的に増幅させるために,ゲノム情報が明らかになっている細菌で,胞子形成細菌において,胞子形成に関与する遺伝子群をスクリーニングした.胞子形成に関与する遺伝子群については,以前から解析を行っていた枯草菌の遺伝子群を元にして検索を行った.Bacillus属細菌のなかで特に保存性の高い遺伝子についてPCR用のプライマーを構築した.ゲノム情報が公開されている胞子形成細菌を比較すると,高度に保存されている遺伝子の相同性は高いが,部分的にゆらぎがある.ある程度のゆらぎを考慮した上で,PCRプライマーがアニーリング出来るように,プライマーの配列,アニーリング温度,エクステンションの時間,サイクル数などの条件検討を行った.構築したプライマーを用いてPCRを行い,増幅したDNA断片のサイズを確認した.本年度の使用した菌株はコントロールとなる株としてBacillus cereus, Bacillus thuringiensis, Bacillus mycoides, Bacillus weihenstephanensis, Bacillus circulans, Bacillus megaterium, Bacillus lentus, Bacillus simplexなどの20種類の菌株を用いて解析を行った.これらの菌株においては胞子形成に関与する遺伝子については,PCR法により遺伝子の増幅が確認することが出来た.
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