2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規サイトカインシグナル抑制機構の解明と細胞膜透過性癌抑制タンパク質の開発
Project/Area Number |
19780078
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
舛廣 善和 Nihon University, 大学院・総合科学研究科, 講師 (00336083)
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Keywords | サイトカイン / SOCS / 細胞膜透過性タグ / DP-1 / p53 |
Research Abstract |
1.細胞膜透過性タグ融合SOCSおよび癌抑制タンパク質発現系の確立 細胞膜透過性タグ融合SOCS1,2,3,4,p53,RARa,PMLタンパク質発現系が完成した。これらの完全精製したタンパク質をFITCラベルし、細胞内への導入を確認したところ、いずれのタンパク質も細胞に導入された。また、この精製タンパク質を各種タンパク質のアッセイ系により活性を検定したところ、活性を保持していた。 2.新規SOCSファミリータンパク質相互作用因子の検索 Hisタグ融合SOCS3タンパク質に結合するタンパク質を細胞抽出液より精製し、MALDI-TOF-MSにて解析した。これらの因子群を免疫沈降法にて相互作用を確認したところ、EB-1,Actin-bについては相互作用しなかった。 3.SOCS3相互作用因子の解析 SOCS3とSOCS3相互作用因子DP-1との相互作用について、詳細に解析した。SOCS3欠失変異体を用いた免疫沈降法にてDP-1相互作用領域を決定した。この相互作用領域欠損体と両者のsiRNAを用い、JAK-STAT系およびE2F/DP-1におけるSOCS3とDP-1相互作用の影響を解析した。この結果、DP-1とSOCS-3は相互の活性を干渉することが判明した。現在、この内容に関しては米科学雑誌JBC誌に投稿中である。 4.DP-1アイソフォームの細胞分化への影響 本研究室で発見したDP-1アイソフォームDP-1α,βの各種組織および培養細胞における発現様式をウスタンブロットにより解析した。この結果、DP-1α,βはWTに比ベタンパク質分解が早いことが判明した。
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