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2007 Fiscal Year Annual Research Report

シアナミドの生合成前駆体および代謝物の解明

Research Project

Project/Area Number 19780086
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

加茂 綱嗣  Shinshu University, 農学部, 准教授 (60345759)

Keywordsシアナミド / 生合成 / 安定同位体
Research Abstract

本研究では,ヘアリーベッチに含まれるシアナミドの生合成部位を明らかにすることを目的とし,いくつかの実験を行った。植物体1個体あたりのシアナミド含量は播種後2-5週目にかけて増加した後,5週目以降減少した。このことからシアナミドは植物体内で生合成された後,減少していることが明らかとなった。シアナミド含量は窒素源が豊富に存在する環境であっても,5週目までは水道水で栽培した時の含量を上回ることはなかったことから,ヘアリーベッチは窒素源の多少にかかわらず,少なくとも5週目までは同程度の量のシアナミドを生合成していることが明らかとなった。生合成されたシアナミドの95%以上が葉や茎といった地上部に含まれていることが明らかとなり,シアナミド生合成は主に植物体地上部で行われていることが示唆された。また,地上部の下部や生長点を含む茎頂と比べ上部に多くのシアナミドが含まれていることが明らかとなった。植物体上部により多くのシアナミドが含まれることから,各部位におけるシアナミド生合成能を調べた結果,地上部の上部では1.3%であったのに対し,下部では4.0%であった。このことから下部のシアナミド生合成能は上部の3倍以上であることが示された。また,茎頂ではシアナミドが含まれるにもかかわらず,シアナミドへの^<15> Nの取り込みは全く認められなかった。これらのことから,シアナミドは地上部の下方でより盛んに生合成される一方で,生長点を含む茎頂では生合成されていないことが明らかとなった。以上の結果から,ヘアリーベッチに含まれるシアナミドは主に下方の成熟葉で生合成された後,上部の若い組織へ輸送されていることが示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008 2007

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Limited distribution of natural cyanamide in higher plants:occurrence in Vicia villosa subsp.varia,V.cracca,and Robinia pseudo-acacia2008

    • Author(s)
      Tsunashi Kamo, et. al.
    • Journal Title

      Phytochemistry 69

      Pages: 1166-1172

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] ヘアリーベッチにおけるシアナミドの生合成部位2007

    • Author(s)
      笠原良平、加茂綱嗣、廣田満、平舘俊太郎、山谷紘子、藤井義晴
    • Organizer
      植物化学調節学会第42回大会
    • Place of Presentation
      静岡市
    • Year and Date
      2007-10-30

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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