2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19780103
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
清水 章子 (井深 章子) Tokyo University of Agriculture, 応用生物科学部, 講師 (60301420)
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Keywords | 甘味 / タンパク質 / 構造 |
Research Abstract |
甘味料は舌状に存在する甘味の受容体タンパク質と相互作用することが知られてきており、甘味タンパク質も同じ受容体と相互作用することが既に判明している。本研究では甘味を呈すると同時に味覚修飾活性(酸味を甘味に変換する活性)を有するタンパク質ネオクリンを研究対象とし、タンパク質の構造および構造変化の面からその活性のメカニズムを明らかにすることを試みた。 昨年はネオクリン分子の表面に存在する複数のヒスチジン残基を全てアラニン残基に置換した変異体を作製し、これらのヒスチジン残基の少なくとも一部が味覚修飾活性に重要な役割を果たしているという結果を得た。この変異体では味覚修飾活性が失われると同時に、野生型ネオクリンで観察されたpH依存的な円二色性偏光(CD)の変化・蛍光変化が見られないことが明らかになった。 そこで本年は、ネオクリンの表面に5つ存在するヒスチジン残基を1つあるいは複数ずつアラニンに置換した変異型酵素を作製し、その甘味活性と味覚修飾活性を検討した。その結果、2つの活性に関与するヒスチジン残基が異なることが示唆される結果が得られた。また、血液凝集活性試験、細胞毒性試験、DNAマイクロアレイ解析といった手法を用いてネオクリンの安全性を検証した。
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Research Products
(2 results)