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2007 Fiscal Year Annual Research Report

高温高圧水蒸気を用いたカラマツ材の乾燥捩れの抑制

Research Project

Project/Area Number 19780139
Research InstitutionForestry and Forest Products Research Institute

Principal Investigator

久保島 吉貴  Forestry and Forest Products Research Institute, 木材特性研究領域, 主任研究員 (40353669)

Keywords高温高圧 / 木材乾燥 / カラマツ / 乾燥応力 / 経時変化 / 捩じれ / 強度 / 色彩
Research Abstract

高温高圧水蒸気中において実大材の乾燥応力(捩れ)をリアルタイム測定するための測定系を試作した。そして,高温高圧水蒸気中でカラマツ生材の正角材を乾燥し,乾燥応力(捩れ)の経時変化を試作した測定系を用いて測定した。すなわち,正方形断面の試験体の下面全体を装置に接触させ,片端を完全に固定し,もう片端の上面は自由な状態にした。その上面の角の位置に荷重計を接触させた。このようにして装置に試験体を設置し,温度115℃,圧力1.25気圧(相対湿度75%)の条件で断面が約110mm×110mm,長さ1000mmの寸法のカラマツ心持ち生材を乾燥させ,荷重出力を記録した。同時に小口および表面から約50mmの位置の材内部の温度も計測した。乾燥処理は重量が安定するまで行った。繊維方向にマッチングした試験体を用いて同様の測定を同じ設定温度において常圧においても行い,高温高圧条件の結果と比較検討した。その結果,試験体に捩り変形が生じていたので,試作した測定系で涙り変形に伴う力の経時変化の傾向を測定出来るようになったと考えられる。荷重は試験体が乾燥すると共に上昇した。但し,当初予想していたように,材温が設定温度に到達し安定したときに荷重も安定するという傾向ではなく,荷重が安定した,すなわち変形が終了したのは材温が設定温度で安定してから長時間経ってからであった。このような特徴的な傾向は今後詳細に検討して行く必要がある。また,荷重の最大出力は高温高圧条件の方が高温常圧条件よりも大きかった。これには,高温高圧条件では高温常圧条件よりも弾性定数は減少するが,変形が大きくなる傾向があることが関係している可能性が考えられる。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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