2008 Fiscal Year Annual Research Report
稲稈の三次元たわみ挙動解析と収穫機械の引起し性能改善への応用
Project/Area Number |
19780188
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
平井 康丸 Kyushu University, 農学研究院, 准教授 (10432949)
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Keywords | 稲稈 / コンバイン / 引起し性能 / 倒伏 / 灌漑水 / 無機態窒素濃度 / 電気伝導度 / センサー |
Research Abstract |
コンバインの引起し性能の改善を図るためには, 稲稈と引起し装置間の力学的相互作用の解明に加え, 収穫時に稲稈が適切な姿勢を保つこと, すなわち, 極端な倒伏を防ぐことが重要と考えられた. 二年間に亘る現地調査により, 倒伏が発生する水田においては, 主として灌漑水による窒素の過剰供給が見られたことから, 倒伏を防ぐための施肥設計に反映させることを目的として, 灌漑水の窒素濃度をフィールドで簡易に把握するセンサー技術を開発した. 稲の生育期間を通して, 電気伝導度(EC)と無機態窒素濃度の関係を調査した結果, 水系ごとに特徴のある施肥方法が, それらの関係に影響を及ぼしていることが分かった. さらに, ECに基づく無機態窒素濃度の推定式を水系ごとに作成し, その推定精度を検証した結果, 窒素濃度の高い水域においては, 開発センサー技術を実用し得ることが明らかになった.
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Research Products
(2 results)