2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19790016
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
高橋 圭介 Nagasaki University, 医歯薬学総合研究科, 助教 (60380854)
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Keywords | dysiherbaine / kaitocephaline / 全合成 / グルタミン酸受容体 / 天然物 |
Research Abstract |
ダイシハーバインとネオダイシハーバインAの全合成は昨年度までに完了したので、今年度はカイトセファリンの全合成研究を中心に研究を展開した。1, 5-ペンタンジオールを出発原料とし、一方の水酸基をアジド基へと変換後、酸化、メチレン化の後、官能基変換と、Sharpless不斉エポキシ化、Horner-Emmons反応を経てキラルエポキシドを合成した。こめもののTsuji-Trost型環化の条件を種々検討し、光学活性ピロリジン環を基質の光学純度をよく保ったまま、高収率で得た。本反応はTsuji-Trost型反応を含窒素4置換炭素を含むピロリジン環合成に適用した初の例である。このものより、DIBAL還元、立体選択的エポキシ化、カルバネートの転位による窒素原子導入を経て、右側鎖の官能基と不斉中心を備えた中間体を得た。また左アミノ酸部となるヨードアラニン誘導体を合成し。北原らのカップリング反応により低収率ながらアミノ酸単位を導入した。一方、別途に合成計画を立案し、検討を行った。即ち、シクロペンタンの酸化、非対象化、ヨウ素化を経て得られる光学活性ビニルヨージドと、別途、野依不斉水素化、ヒドロほ素化を経て合成レたアルキルボランの鈴木ガップリシグにより、炭素骨格を導入し、現在までにピロリジン環部の4級中心とを形成するOverman転位による窒素官能基の導入に成功している。
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Research Products
(17 results)