• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2008 Fiscal Year Annual Research Report

感染症治療に向けた新しいLPS認識分子アディポネクチンの機能の解明

Research Project

Project/Area Number 19790093
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

塚本 宏樹  Saga University, 医学部, 助教 (70423605)

Keywords感染症 / 免疫学 / 薬学 / 生体分子 / 抗体
Research Abstract

前年度の成果により、アディポネクチンは他のlipopolysaccharide(LPS)認識分子と同様、LPSに結合することを大腸菌リコンビナント蛋白質を用いて明らかにした。本年度はこの成果に基づき、アディポネクチンが認識するLPSの分子構造について解析を進めた。LpsはO抗原からなる多糖構造と脂質からなるlipid A構造、それをつなぐオリゴ糖からなる。非病原性ラボストレインのOrigami Bより調整した6本鎖LPSに対してアディポネクチンは結合を示し、LpxM-変異株から調整した不完全な5本鎖LPSに対しても同様のLPS結合能を検出することができた。一方、O抗原を持つ病原性smooth LPSに対して検討するとLPS結合能は減弱したことから、O抗原の分子構造が本分子のLPS結合能に影響を与えることが示唆された。LPSの生物活性はlipidAに含まれる脂肪酸構造に大きく依存し、TLR4/MD-2による自然免疫によって認識される。一方、O抗原はLPSの病原性を決定するとされるが、どのようなメカニズムでその病原性が認識されているのかよく理解されていないため、本分子によるLPS認識機構は非常に興味深い。大腸菌発現系で調整したアディポネクチンは主に単量体で存在していた。本分子の機能と高次構造の形成との機能構造連関を解析するために、CHO-DG44細胞にアディポネクチン遺伝子を導入し、本分子を安定高発現する細胞株を樹立した。本細胞より分泌されるアディポネクチンは生体内での存在様式をよく反映しており、3量体、6量体、それ以上の高次構造多量体を形成することがSDS-PAGEにより認められた。本分子のC末端にFLAG-Hisタグを付与し、生化学的な精製後、機能解析を行う予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] TEX101, a Germ Cell- Marker Glycoprotein, is Associated with Lymphocyte Antigen 6 Complex Locus k within the Mouse Testis2008

    • Author(s)
      Yoshitake H
    • Journal Title

      Biochem. Biophys. Res. Commun. 372(2)

      Pages: 277-282

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Anti- human TLR4 monoclonal antibody which specifically prevents the LPS responses independently of Fc receptors2008

    • Author(s)
      Tsukamoto H
    • Organizer
      第38回日本免疫学会総会
    • Place of Presentation
      京都市
    • Year and Date
      2008-12-02

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi