2009 Fiscal Year Annual Research Report
タンパク/タンパク相互作用による薬物代謝酵素の活性調節
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19790132
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
清谷 一馬 The Institute of Physical and Chemical Research, 遺伝情報解析チーム, 研究員 (30433642)
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Keywords | 相互作用 / 遺伝子多型 / チトクロームP450 / 酵素活性 |
Research Abstract |
チトクロームP450(CYP)は薬物代謝酵素であり,薬物の体内動態を制御する最も重要な因子である.これまでに多くの遺伝子多型を見出し酵素活性との関連を検討してきたが,遺伝子多型のみではCYPの酵素活性の個人差説明できない.そこでCYP同士のタンパク/タンパク相互作用(CYP/CYP相互作用)が起こり,このCYP/CYP相互作用がCYPの酵素活性を調節しているのではないかという仮説をたてた.本研究では,CYPにおけるタンパク/タンパク相互作用を介したCYPの酵素活性の制御機構を解明することを目的としている. Mammalian two-hybrid systemでCYP3A4同士またはCYP3A4と別の分子種と結合することを明らかにした.さらに免疫沈降法により検討するため,FlagまたはMycタグを付加したCYP3A4およびCYP3A5の発現プラスミドを作成した.これらのプラスミドをトランスフェクションしたHek293細胞のライセートを用い免疫沈降を行ったところ,myc-tagged CYP3A4とflag-tagged CYP3A4,また,myc-tagged CYP3A4とflag-tagged CYP3A5がそれぞれ結合していることを明らかにした.さらに,CYP3A4がCYP2C分子種とも結合していることを明らかにした. 以上の検討より,細胞内でCYP/CYPが相互作用していることが明らかとなった.
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Research Products
(4 results)