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2007 Fiscal Year Annual Research Report

抗ヒスタミン薬による鎮静作用の個人差の解析

Research Project

Project/Area Number 19790133
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

神山 紀子  Showa University, 薬学部, 助教 (00315102)

Keywords薬物動態学 / 臨床薬理学 / 精神薬理学 / 薬理遺伝学 / ファーマコゲノミックス / トランスポーター / 眼球運動解析 / 遺伝子多型
Research Abstract

ヒスタミンH1受容体遮断薬(抗ヒスタミン薬)は、末梢のヒスタミンH1受容体阻害作用に基づき、種々のアレルギー疾患に繁用されているが、中枢のH1受容体阻害によると考えられる鎮静作用も有している。中枢移行性を低くすることで、鎮静作用、つまり眠気を来たすことの少ない抗ヒスタミン薬が開発されたが、この第二世代抗ヒスタミン薬服用中に眠気が生じること(ヒト)があることが観察されている。そこで本研究では、第二世代抗ヒスタミン薬の鎮静作用の個人差とトランスポーター遺伝子多型の関連性を明らかにすることを目的とした。
本年度は、抗ヒスタミン薬の鎮静作用の客観的評価法として、眼球運動解析法の定量性の評価のため、d-マレイン酸クロルフェニラミンの用量反応性試験(UMIN000000859)を行った。健康成人男性6名を対象に、無作為化、二重盲検下、休薬期間を6日以上とした、1,2,4mgの3用量、3期クロスオーバーデザインにより行った。薬力学評価として、断続的眼球運動最大速度(saccadic peak velocity;SPV)およびBond and Lader の visual analogue scalesによるAlertness scoreを用いた。薬物動態学的評価として、投与2,3,6時間後の血漿中クロルフェニラミン濃度をHPLC-UV法により定量した。安全性評価として、自覚症状の調査並びに医師の診察を行った。結果として、SPVとAlertness scoreとの間、SPVおよびAlertness scoreそれぞれの最大効果(ΔEmax)と用量との間、および、台形法により算出した血漿中濃度時間曲線下面積とSPVのΔEmaxとの間に有意な相関性が示された。以上より、SPVは抗ヒスタミン薬の鎮静作用を定量的に評価可能と考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 眼球運動速度解析法を用いた抗ヒスタミン薬による鎮静作用の評価2008

    • Author(s)
      岸 芳子
    • Organizer
      第128年会 日本薬学会
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      2008-03-28

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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