2007 Fiscal Year Annual Research Report
フラビン含有酸素添加酵素の女性性周期に伴う活性の変動
Project/Area Number |
19790134
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Research Institution | Showa Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
清水 万紀子 Showa Pharmaceutical University, 薬学部, 助教 (90307075)
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Keywords | FM03 / 個人差 / 5'-上流領域 / 転写調節 / 遺伝子多型 / ハプロタイプ |
Research Abstract |
フラビン含有モノオキシゲナーゼ3(FMO3)は、各種医薬品および食品由来トリメチルアミン等の酸素添加反応を触媒する。目本人のFMO3遺伝子5^'-上流領域およびコーディング領域の解析から、7種のFMO3遺伝子ハプロタイプを報告した。コーディング領域が野生型であっても酵素活性の個人差があることから、これらのコーディング領域ではなく、上流変異による影響が予想される。FMO3触媒活性の個人差を明らかにする目的で、野生型コーディング領域を有するFMO3遺伝子ハプロタイプ1-3における転写調節に着目し、レポーターアッセイにより解析した。ハプロタイプ1のルシフェラーゼ活性は、ハプロタイプ2および3に比較して高い活性を示した。ハプロタイプ1の段階的欠失プラスミドを用いて調べた結果、-2064bp(ATGのAを+1とした)から上流において、各プラスミドのルシフェラーゼ活性はいずれも低値を示したが、-2064から-1804 bp領域にFMO3遺伝子発現を活性化する領域が存在した。本領域において、推定HNF-4結合サイトおよびCCAATボックスに変異を導入することにより、それらのルシフェラーゼ活性は低下した。以上の結果より、FMO3遺伝子ハプロタイプ1-3の転写抑制機構は、5^'-上流の遺伝子変異部位を含む複雑な抑制機構が機能していること、およびハプロタイプ1-3に共通して推定HNF-4結合サイトおよびCCAATボックスが転写活性化に寄与することが推察された。
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