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2008 Fiscal Year Annual Research Report

活性酸素産生酵素のアレルギー疾患への関与の解明

Research Project

Project/Area Number 19790192
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

勝山 真人  Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 講師 (60315934)

KeywordsNADPHオキシダーゼ / マスト細胞 / アレルギー
Research Abstract

マスト細胞はI型アレルギーや炎症に重要な役割を果たす細胞であり、ヒスタミンやエイコサノイドといったアレルギー・炎症のメディエーターを顆粒中に貯蔵している。外部からの刺激に誘発された脱顆粒によりメディエーターが放出されるが、その脱顆粒に活性酸素が関与することが以前から報告されている。活性酸素産生酵素であるNADPHオキシダーゼの触媒サブユニット.NOXには5種類のアイソフォームが存在するが、申請者はマスト細胞においてNOX1のみが発現することを見出した。このことはマスト細胞における活性酸素の産生にはNOX1が必須であることを示唆している。しかし野生型およびNOX1遺伝子欠損(NOX1-KO)マウスの骨髄由来マスト細胞(BMMC)、および腹腔マスト細胞を用いた検討では、脱顆粒の程度、ヒスタミン含量、プロテアーゼ活性、染色像のいずれについても、野生型とNOX1-KOで差異は認められなかった。BMMCの活性酸素産生量を、膜非透過型プローブであるルシゲニンの化学発光を指標として測定したところ、野生型とNOX1,KOで差が認められなかった。しかし細胞をポッターホモジナイザーで処理した後測定すると、NOX1-KOでは有意に活1生酸素産生量が少なかった。このことから、NOX1は顆粒膜上に局在し、無刺激時には顆粒内に活性酸素を放出しているが、脱顆粒に伴い細胞外に放出するようになると考えられた。NOX1により産生される活性酸素がマスト細胞のメディエーターのひとつであることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] NOX1/NADPHオキシダーゼのマスト細胞における発現2009

    • Author(s)
      勝山真人、谷川成佑、田中智之、阪中麻利子、矢部千尋
    • Organizer
      第82回日本薬理学会年会
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      2009-03-17

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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