2009 Fiscal Year Annual Research Report
Lmx1a相同性遺伝子導入ES細胞を用いたドーパミン産生細胞の分化誘導と移植治療
Project/Area Number |
19790220
|
Research Institution | St.Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
千葉 俊明 St.Marianna University School of Medicine, 医学部, 講師 (20367361)
|
Keywords | 胚性幹細胞 / パーキンソン病 / 相同性遺伝子導入 / 移植治療 |
Research Abstract |
A)昨年度において3株確認したLmxla-GFP相同性遺伝子導入株は理化学研究所において樹立されたBRC-5マウスES細胞を用いて得られた株である。優良株選定の際に再度情報整理したところ、BRC-5購入時には提示のなかった追加情報として染色体異常のあるES細胞株であることが後に判明していることがわかり、また、トランスジェニックマウスは作製することができるものの、詳細な遺伝子異常の解析が行われておらず、また、解析する予定のないことがわかった。目的遺伝子の働きを解析するには不明な遺伝子異常株を用いることは困難であり、純粋なトランスジェニックマウスをえられないことからも、得られた細胞株を用いた研究を中止せざる得ない状況になった。そのためか顕微鏡下ではGFP発現はどの株においても弱く、染色によるGFP同定が必須であった。また、導入した遺伝子に変異がないか、シークエンスにてターゲッティングベクターの全体シークエンスを行ったが予定通りの遺伝子配列であり、問題はなかった。以上のことより最初から別のES細胞を用いて再度Lmxla-GFP相同性遺伝子導入株を作製せざるを得なかった。しかし、細胞株の差異による条件の微調整が必要ではあったが、1個/112個中の相同性遺伝子導入株を得る事ができた。今後は昨年度に予定したGFP強発現株の選定(あと数個の相同性遺伝子導入株の作製を含む)およびFACS抽出後のパーキンソン病ラットへの移植を行う予定である。また、時間的制約を考え、トランスジェニックマウスの作製の部分のみは外部に委託することが望ましいと考えている。その後の評価はこちらですべて行う予定である。
|