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2008 Fiscal Year Annual Research Report

グライコーム異常によるグリア細胞の活性化機構

Research Project

Project/Area Number 19790236
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

辻 大輔  The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (00423400)

Keywords先天性代謝異常症 / 糖脂質 / グリア細胞 / リソソーム / 神経変性疾患
Research Abstract

GM2ガングリオシドーシスはリソソーム酵素であるβ-ヘキソサミニダーゼ(Hex)の欠損に基づき、糖脂質であるGM2ガングリオシド(GM2)が過剰に蓄積して発症する常染色体劣性遺伝病であり、中枢神経症状を伴う代表的なリソソーム病である。
本研究ではGM2ガングリオシドーシスの発症メカニズムの解明を目指し、SDマウス由来グリア細胞株(ミクログリア、アストロサイト)を用いて、1)蓄積している生体基質の解明、2)生体内基質蓄積による細胞内シグナル異常の解明、3)サイトカイン・ケモカイン産生メカニズムの解明、4)グリア細胞活性化に関与するサイトカイン・ケモカインの探索を明らかにすることを目的としている。
平成20年度は2)生体内基質蓄積による細胞内シグナル異常の解明、3)サイトカイン・ケモカイン産生メカニズムの解明を中心に研究を行い、SDマウス由来ミクログリア細胞株において、Aktの増大及びPKCの細胞内から膜への移行を明らかにし、さらに細胞内ERK、JNKそしてPLCが野生型と比較して上昇していることを明らかにした。同様にSDマウス由来アストロサイトにおいてERK及びAktのリン酸化に異常が起こっていることを明らかにした。今後は、これらの細胞株においてSDマウスの脳で選択的に増大しているケモカインであるMIP-1αの発現上昇に関する詳細なメカニズムを解明する予定である。またSDマウス骨髄において細胞型解析を行ったところ、野生型とは異なっており、特に単球・マクロファージに異常が起こっていることを明らかにした。これらの細胞はSDマウスの脳に移行していることが既に明らかとなっており、MMIP-1αに対する応答性を解析した結果、野生型由来単球と比較してSDマウス由来単球では顕著にMIP-1αに誘引されることが明らかとなった。今後はSDマウスに標識した野生型及びSD由来単球を移植し、in vivoでの証明を試みる予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2008

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] Tropoelastin regulates chemokine expression in fibroblasts in Costello syndrome2008

    • Author(s)
      Tatano Yutaka
    • Journal Title

      Biochem Biophys Res Commun 372(4)

      Pages: 681-687

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] GM2ガングリオシドーシス由来アストロサイトの異常増殖メカニズムの解明2008

    • Author(s)
      川島永子
    • Organizer
      第31回日本分子生物学会・第81回日本生化学会大会合同大会
    • Place of Presentation
      神戸(神戸ポートアイランド)
    • Year and Date
      2008-12-10
  • [Presentation] GM2ガングリオシドーシスモデルマウスに対する組換えヒトβ-ヘキソサミニダーゼの脳内補充効果2008

    • Author(s)
      辻大輔
    • Organizer
      第50回日本脂質生化学会
    • Place of Presentation
      徳島(徳島県郷土文化会館)
    • Year and Date
      2008-06-05
  • [Presentation] Sandhoff病モデルマウス由来骨髄細胞の性質決定2008

    • Author(s)
      吉田有花
    • Organizer
      第49回日本生化学会中国四国支部例会
    • Place of Presentation
      高松(香川県民ホール)
    • Year and Date
      2008-05-17

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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