2007 Fiscal Year Annual Research Report
Fragile X syndromeに起因する卵巣機能不全の病態解明
Project/Area Number |
19790279
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大塚 紀幸 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 助教 (00447046)
|
Keywords | Fragile X症候群 / 三塩基リピート病 / CGG repeat / POF / 卵巣 |
Research Abstract |
Fragile X syndromeの保因者で高率(20%)にみられるPremature ovarian failure(POF)発症の病態解明を目的として、NIDDK (NIH,米国)で樹立された動物モデルを用いた研究を行っている。この動物モデルはFmr1遺伝子上流のUTRにCGGリピートを増幅させたトランスジェニックマウスで、当該疾患キャリア(保因者)と同様に、継代によりCGGリピートがexpansionする。実験に必要なリピートサイズを有するマウスを確保するために継代を続けるとともに、初期実験でみられた卵巣機能低下の確認を行った。 モデルマウスの導入遺伝子をチェックし、目的とするリピートサイズを有する雌マウスから卵巣を摘出し連続切片を作製した。イリノイ大学(米国)のDr. Flaws, JAの協力のもとで卵巣機能の指標の一つとなる卵胞数の計数を行った。初期実験ではCGGリピートと卵胞数との間に相関関係のあることが示唆されていたが、動物数を増やした今回の検索ではそれを裏付けることはできなかった。 この結果を受け、引き続きNICHD (NIH,米国)のDr. Nelson, LMらとの共同研究により、CGGリピートが卵巣機能に及ぼす影響について、卵胞数以外の側面から検討している。 (1)Breeding assayによる生殖能の検討 (2)性ホルモン測定し性周期への影響の検討 (3)卵巣組織を用いたDNA arrayによる遺伝子発現の解析
|