2008 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化性血栓症の発生機序におけるADAMTS13の機能解析
Project/Area Number |
19790293
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
山下 篤 University of Miyazaki, 医学部, 助教 (90372797)
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Keywords | ADAMTS13 / フォンウィルブランド因子 / 動脈血栓 |
Research Abstract |
心筋梗塞は動脈硬化巣の破綻に伴う血栓形成により発症する。血中の蛋白分解酵素であるa disintegrin and metalloprotease with a thrombospondin type 1-motif 13(ADAMTS13)は血栓形成に重要な接着分子であるフォンウィルブランド因子(VWF)を切断しそのサイズを調節していることより、抗血栓薬の候補のひとつである。本研究では、動脈血栓形成におけるADAMTS13の局在と機能を明らかにするために、急性心筋梗塞症例の冠動脈血栓、in vitroでの血栓形成を可視化できるフローチャンバー、ならびに家兎動脈硬化性血栓モデルを用いて検討する。 平成19年度までに、ADAMTS13の冠動脈血栓での局在とフローチャンバーでの血栓形成への関与を検討した。平成20年度は、家兎動脈硬化性血栓モデルを用いて、ADAMTS13が血栓形成に抑制的に作用することを明らかにした。 ADAMTS13は動脈鞭化性血栓内に存在し、速い流速下でVWFを切断することで血栓の形成を抑制することが示唆された。これらの結果は新規抗血栓薬の開発に有意義なものと考えられる。
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Research Products
(11 results)