2007 Fiscal Year Annual Research Report
結核菌の食胞形成過程における膜小胞輸送機構のリアルタイムイメージ解析
Project/Area Number |
19790318
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
瀬戸 真太郎 Hamamatsu University School of Medicine, 医学部, 助教 (50383203)
|
Keywords | 結核菌 / マクロファージ / ファゴリソソーム形成 / リソソーム / イメージ解析 |
Research Abstract |
結核菌によるファゴリソソーム形成阻害過程のイメージング解析をおこない、(1)-(4)を明らかにした。 (1)後期エンドソームタンパク質Rab7は結核菌ファゴソームに貪食直後から局在する。 (2)貪食後30分以降から、局在していたRab7は結核菌ファゴソームからかい離する。 (3)リソソームマーカータンパク質であるCD63は結核菌ファゴソームに局在する。 (4)ファゴリソソーム形成を促進するRILPが局在する結核菌ファゴソームは、感染30分後以降は増加しない。 以上の結果は、(1)結核菌ファゴソームに後期エンドソームやリソソームが融合してファゴリソソーム形成が行われるが、(2)感染30分後以降からRab7は結核菌ファゴソームからかい離して、持続したリソソームとの融合が阻害される。ことを示唆する。 また、結核菌ファゴソームには局在しないカテプシンDは結核ワクチン株であるMycobacterium bovis BCG(BCG)には局在するが、ファゴソームへの集合と活性化が阻害されていることを明らかにした。
|