2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヘリコバクター・ピロリのキノロン耐性遺伝子変異における糞便迅速診断法の開発
Project/Area Number |
19790327
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
西澤 俊宏 Keio University, 医学部, 助教 (80348648)
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Keywords | H.pylori / フルオロキノロン / gyrA遺伝子 |
Research Abstract |
CAM、AMPC、CAMあるいはCAM、AMPC、MNAでの除菌不成功例において充分なインフオームド・コンセントを得た上で、上部消化管内視鏡を施行し、胃体部粘膜より生検を施行した。 Mueller Hinton agarおよびaged sheep bloodの培地で35℃にて微好気培養を行った。H.pylori培養51株よりDNAを抽出しgyrAのキノロン耐性決定領域の遺伝子をPCRで増幅し遺伝子配列をシークエンスした。gyrA貴伝子配列のシークエンスが完了した野生株・変異株において、アレル特異的PCRによる遺伝子変異迅速診断法を確立した(J Clin. Microbiol. 45(2)、303-305,2007)。また、15例のCAM・MNZ両耐性あるいは一次除菌不成功でMNZ耐性の症例に対しGFLX / AMPC / RPZでの除菌治療を施行した。 GFLXのMIC<1μg/mlのGFLX感受性あるいはgyrA遺伝子変異のない症例では100%の成功率だったのに対し、GFLXのMIC<1μg/mlのGFLX感受性あるいはJM遺伝子変異のない症例では100%の成功率であったが、GFLXのMIC≧1μg/mlのGFLX耐性あるいはgyrA遺伝子変異のある症例では28. 6%の成功率と有意差を認めた[J Gastroenterol. Hepatol.In press)。 GFLXによる三次除菌に際しては、薬剤感受性試験あるいはgyrA遺伝子変異の検討が有用と考えられた。
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Research Products
(15 results)