2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19790393
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
曽川 一幸 Chiba University, 医学部・附属病院, 助教 (50436440)
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Keywords | 原発性肝細胞癌 / MALDI-TOF MS / 二次元電気泳動 / Proteimics |
Research Abstract |
わが国の原発性肝細胞癌による年間死亡者数は3万人を超え早期診断体系において、現在利用されている腫瘍マーカー(AFP, AFP-L3, PIVKA-II)はその診断効率において超音波検査などの画像診断に及ばないのが現状であり、新たなマーカー探索が急務である。今年度の研究計画として疾病特異的に発現量の変動を受ける血清中のペプチド・タンパク質を探索・同定されたマーカー候補を検証することを目的としている。 (1) ペプチド解析 : 原発性肝細胞癌患者術前後血清8組(計16検体)を使用し解析を行った結果、術前で著しくpre-platelet basic proteinの分解産物(8568Daペプチド)の発現増加がみられた。8568Daペプチドの検証を行うため、肝硬変患者血清及び原発性肝細胞癌患者血清各40検体を使用した。統計学的有意差(p<0.05)が認められた。 (2) タンパク質解析 : 原発性肝細胞癌患者術前後血清8組(計16検体)を使用し解析を行った結果、術前で著しくApolipoprotein Jの発現増加がみられた。検証を行うため、肝硬変患者血清及び原発性肝細胞癌患者血清各40検体を使用し、ウエスタンブロット法を行い、統計学的有意差(p<0.05)が認められた。 今後の予定として、新規腫瘍マーカーと既存腫瘍マーカー(AFP, AFP-L3, PIVKA-II)とを比較検討する。
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Research Products
(5 results)