2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19790462
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Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
鈴木 聡 Suzuka University of Medical Science, 鍼灸学部, 助教 (60410932)
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Keywords | 鍼灸 / 高周波 / 温熱療法 / 医用工学 / 電熱針 |
Research Abstract |
1、中国にある電熱針の現況を調査するために、電熱針専門外来が設置されている北京市、昆明市、広州市の病院を訪問した。電熱針は主に関節痛など整形外科疾患のほか、胃炎、糖尿病といった内科疾患にも応用され、さらに幅広い疾患への応用も可能とのことであった。その効果については実際の臨床や中国国内外に投稿されている学術論文から確認することができた。治療時間は約30分、刺針部位、温度調整は疾患別に使い分けられていた。改善点としては、各病院の担当医師が効果はあるものの針直径が太く刺針の際に痛み易い、特注針であるためコストがかかるなどを指摘しており、この点が温熱針システムの開発においても注目すべきことが明らかになった。 2、加温法に関して中国で得られた情報と日本の加温技術に関する学術論文をもとに検討した結果、ハイパーサーミアで応用されている高周波加温技術を用いることに決定した。鍼灸治療で最も使われている刺鍼痛が少なく、コストの安い使い捨てステンレス鍼を加温するには、すでに医療工学技術で確立しているこの方法が最適であると判断した。 3、今後の実験では高周波を的確に鍼灸針に照射し、人体に影響のない範囲で高周波を発生させる必要があるため、山本ビニター社と検討を重ね13.56MHzの強度が調整可能な実験用高周波発生装置を共同製作した。 4、筋肉等価寒天ファントムを作成すると同時に、実験に必要な備品を調達し予備実験を遂行できる環境を整えた。
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