2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19790462
|
Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
鈴木 聡 Suzuka University of Medical Science, 鍼灸学部, 助教 (60410932)
|
Keywords | 鍼灸 / 高周波 / 温熱療法 / 医用工学 / 電熱針 |
Research Abstract |
1、実験に用いる筋肉等価寒天ファントムは熱伝導が均一であることが重要である。そこで寒天末、アジ化ナトリウム、塩化ナトリウム等の各種成分を蒸留水に10分以上加熱攪拌し作成したファントムと3分とのもので温度分布の歪みや熱集中がないかをサーモグラフィを用いて観察した。その結果撹拌分のものでは温度分布の歪みがみられたが10分以上のものは歪みや熱集中は見られなかった。これらのことからファントム作成では十分時間をかけ各種成分を均一に混合させることが重要であることが分かった。 2、高周波強度と温度上昇の関係、さらには加温領域を調べるためにディスポーザブルステンレス針(0.18mm×40mm)をファントム(50mm×50mm×50mm)上面中央から20mm刺入し、高周波(13.56MHz)の出力を1W、2W、3Wに設定し15分間針尖に向けて照射し、針尖周囲温度をシース熱電対(0.5mm)、温度分布をサーモグラフィを用いて測定した。その結果1Wでは15分間で6℃上昇し、出力の増加に伴い温度の上昇幅も増大することが分かった。温度分布は針尖周囲が最高温度を示し、そこを中心に蝋燭の炎のような形体で広がりをみせ、出力の増加に伴いその形体も拡大することが分かった。これらのことから出力により温度調整が可能であることが分かった。
|