2007 Fiscal Year Annual Research Report
炎症と線維化・癌化の遺伝子発現プロフィル変化とイメージング
Project/Area Number |
19790495
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
北村 直人 Keio University, 医学部, 助教 (30306691)
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Keywords | 放射線 / 遺伝子 / 免疫学 / 生体分子 |
Research Abstract |
本研究は正常細胞、および腫瘍細胞を放射線照射、または、抗がん剤にて処理した後に、増感する遺伝子(mRNA)を捉え、これをイメージングすることで、炎症化、線維化、癌化、アポトーシス化などの変遷を追跡することにある。 放射線治療や抗がん剤治療により腫瘍細胞の退縮化に伴う遺伝子プロフィルの変化や、正常細胞が炎症化する、または、線維化するプロセスに伴う遺伝子プロフィルを捉える。この変化したmRNAに対してアンチセンスシークエンスをもつオリゴヌクレオチド、あるいは、その修飾体をRIにて標識した後に、これによってイメージングすることで、正常細胞の腫瘍への変化、治療に伴う正常細胞や腫瘍細胞の変化などを非侵襲的手段で解析することを最終目標とする。 本年度は以下の研究成果を得た。 1.mENAに対してアンチセンスシークエンスをもつオリゴヌクレオチにRIを標識して、これを特 異的に腫瘍に集積させるドラッグデザインを開発した。 2.すい臓がんに対する特異的抗体をRIにて標識して、すい臓がん(PANC-1、HPC-yo)に対する特異 的集積をin vitroとin vivoとの双方で確認した。 3.乳がんに対する特異的抗体(ハーセプチン)の、乳がん細胞(SK-BR-3、MDA-MB-231)に対する 反応性を検討した。 1で開発したドラッグデザインを用いて、標識物質を作成して乳がん、すい臓がんへのターゲティングを検討している。
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