2008 Fiscal Year Annual Research Report
虚血性心疾患でのLp-PLA2濃度・活性・遺伝子多型と冠動脈プラーク組成の検討
Project/Area Number |
19790524
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
山本 孝 Shiga University of Medical Science, 医学部, 助教 (80378447)
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Keywords | 虚血性心疾患 / Lp-PLA2 / 不安定プラーク / Virtual Histology / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
I. 血中Lp-PLA2濃度・活性と冠動脈プラーク組成の検討 Lipoprotein-associated phospholipase A2(Lp-PLA2)とVirtual Histology血管内超音波で得られる冠動脈プラーク組成との関連を検討する。現時点で約100名の血液サンプルとculpritおよびnon-culpritでのVH-IVUSデータを収集した。Pilot studyでの検討と同じく、安定狭心症における古典的リスクファクター(脂質、喫煙、高血圧など)と冠動脈プラーク組成(不安定プラークに関して)との関連は、統計学的検討にて関連を認めなかった。したがって、Lp-PLA2の検討はより重要となったが、現在問題として、Lp-PLA2の濃度・活性測定が、測定に関するリージェントの不具合にて施行できない状況にある。 II. PLA2G7遺伝子多型(SNP)と冠動脈プラーク組成の検討 Lp-PLA2の遺伝子(PLA2G7)の多型(SNP)であるVal279Pheは、白人種には存在せず、日本人で約30%と高率に認められるため、遺伝子的側面からも検討を行う。現在、約50名のSNP解析を行った。現時点でVa1279Pheの変異と冠動脈プラーク組成(不安定プラークに関して)との関連は認めていない。Va1279Phe以外のSNPについても検討中である。 現時点で約60名のSNP解析を終了した。 III. 血中L-PLA2濃度・活性と冠動脈プラーク破綻の検討 現在、約30名の急性心筋梗塞患者の血液サンプルを収集した。上記の如く、リージェントの不具合により、Lp-PLA2濃度・活性測定は施行できていない。
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