2009 Fiscal Year Annual Research Report
左室拡張能と炎症反応性蛋白による心房細動、脳梗塞の予測と予後に関する検討
Project/Area Number |
19790544
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
宮坂 陽子 Kansai Medical University, 医学部, 講師 (10343675)
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Keywords | 左室拡張能障害 / 心房細動 / 脳梗塞 / 心エコー / 肥満 |
Research Abstract |
左室拡張能障害やC反応性蛋白は、心血管系イベントの独立した危険因子であるとして現在注目されている。また、心房細動は持続性の不整脈のうち最も頻度の多い疾患で、心房細動を伴う群は、脳梗塞や心不全などの合併症などに伴う入院の頻度・医療費が、心房細動を伴わない群に比べ有意に高いと報告され、心房細動による経済的・社会的負担が今後も増加することが予測されている。 関西医科大学附属枚方病院は平成18年1月から電子カルテシステムを導入し、病院内の全科の医師・看護師記録、検査データ、画像所見、また関西医科大学附属滝井病院、地域医療連携による家庭医の情報といった患者情報すべてが1つの病歴に集積され、対象患者の基礎データ、長期にわたる経過観察が可能である。我々は、現在までに心臓超音波検査を予定された成人患者の1,209人の研究対象患者の経過を追い、心房細動、脳梗塞、死亡の心血管系イベント発症の有無を現在前向きに調査している。 現在までに、ベースラインの臨床データから、肥満は左室拡張能障害に独立して関与する因子であること、左室拡張能障害は慢性腎臓病に独立して関与する因子であること、C反応性蛋白は慢性腎臓病に独立して関与する因子であることが判明した。今後、平成22年度まで研究対象患者を経過観察し、心房細動、脳梗塞、死亡がおこった群と、おこらなかった群間の、臨床的、血液生化学的、心臓超音波的基礎データの比較検討、また多変量解析で予後予測因子を検討する予定である。
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Research Products
(3 results)