2007 Fiscal Year Annual Research Report
誘導型コンディショナルノックアウトマウスを用いたCTGFの腎疾患における役割
Project/Area Number |
19790581
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
横井 秀基 Kyoto University, 医学研究科, 産学官連携助教 (90378779)
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Keywords | CTGF / CreER^<T2> / ネフリン / コンディショナルノックアウトマウス / loxP / FRT / Rosa26Rマウス / ポドサイト |
Research Abstract |
Connective tissue growth factor (CTGF)の腎線維化および糖尿病性腎症における役割を解明することを目的として研究を行い、以下研究の成果を得た。1.CTGFコンディショナルノックアウトマウスの作成。マウスCTGF遺伝子の開始コドンの12塩基上流から終始コドン直後までを欠失させる構造とし、両部位にloxP配列を挿入したtargeting vectorをBACクローンを用いてPCRにて作成した。またneomycin耐性遺伝子を欠失させる構造とするために、終始コドン直後にFRT-neomycin-FRTを挿入し、最終的にneomycin耐性遺伝子をFLPにより欠失させることが可能な構造とした。Targeting vectorの全配列を確認した。次にC57BL/6Jマウス由来のES細胞にelectoroporationによりtargeting vectorを遺伝子導入し、相同組換えをPCRおよびSouthern blotで確認した。相同組換えES細胞をマイクロインジェクションにより初期胚に導入し、キメラマウスを作成した。現在F1マウスを作成し、F1マウスにおいてのheterozygous floxed CTGFマウスが確認できた。2. Tamoxifenによる誘導型糸球体上皮細胞(ポドサイト)特異的CreER^<T2>マウスの作成。Creリコンビナーゼと変異エストロジェン受容体の融合蛋白CreER^<T2>をヒトネフリンプロモーターを用いてポドサイト特異的に発現するマウスを作成した。このマウスとRosa26Rレポーターマウスと交配を行い、double mutantマウスに4-hydroxytamoxifenを投与したところ、podocyteにおいてβ-galactosidase陽性となり、誘導型Creによるfloxed部位の欠失が確認された。
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