2007 Fiscal Year Annual Research Report
ジストニア患者に対する深部脳刺激(DBS)による脳代謝変化
Project/Area Number |
19790611
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
浅沼 光太郎 The University of Tokushima, 医学部歯学部・附属病院, 診療助教 (80448323)
|
Keywords | ジストニア / 深部脳刺激(DBS) / PET / 脳代謝 / 基底核 |
Research Abstract |
当研究の目的はグルコース代謝をDBS手術前および手術後の刺激時と非刺激時で測定し、DBSが脳代謝に及ぼす影響を検討することにより脳内の神経ネットワークへの作用を検討し、とくにターゲットを抑制しているのか・それとも興奮させてるのか?、またその影響の広がりとその方向を明らかにすることでDBSによる効果発現の機序を検討することである。対象被験者はジストニア患者15例+健常人15例であり、ジストニア患者に関しては以下の条件を満たすもの。1.内服両方・ボツリヌス毒素局注療法に抵抗性の難治性ジストニア患者で本院においてDBS埋め込み術を施行予定および施行後の成人患者、2.症状が安定している、3.評価期間に生活環境を変えなくても良い、4.試験前12時間は内服を中止できる、5.本人が同意説明内容を理解でき本人の同意が取得できる。という目標であったが、19年度は正常コントロールをほぼ目標数集め、またジストニア患者6名に関してもDBS手術前の撮影を行った。DBS手術前のジストニア患者と正常被験者の脳代謝の比較において皮質基底核回路の病的生理状態を裏付ける知見が得られており、平成20年度に進めていく予定の術後の脳代謝の測定結果が待たれる。
|