2008 Fiscal Year Annual Research Report
1型糖尿病の早期発見・治療を介して患者予後改善に資する発症予知システムの構築
Project/Area Number |
19790642
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
馬場谷 成 Kinki University, 医学部, 講師 (10449837)
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Keywords | 1型糖尿病 / 疾患感受性遺伝子 / EL I SA / 抗体 / 発症予知・予防 / EL I Spot |
Research Abstract |
本研究では、新たなインスリン抗体検出法の開発、B cell ELI Spot法の開発、1型糖尿病の発症を予想するシステムの構築、に向け並行して研究を行った。 1、ヒトのインスリン抗体アッセイ系確立の基盤となる、マウスのインスリン抗体アッセイ系に関して、さらに種々の改良を加えて測定系として確立した(Diabetes Technology and Therapeutics, in press)。ヒトの新たなインスリン抗体検出法の開発においては、昨年に引き続き、Profileの洗練された日本人1型糖尿病患者血清を追加収集をすすめた。また、既に収集を完了している欧米白人1型糖尿病患者血清を利用し様々なELISA条件、すなわちELISAプレートの選定、アナログインスリなどの各種インスリン、ブロッキング剤の選定、各種抗ヒト免疫グロブリン抗体などで検討し改良を進めた。 2、B cell ELISpot法の開発においては、実験システムの立ち上げを行った。条件設定を変更し、より高感度、高特異度のシステム開発を行った。 3、1型糖尿病の発症予知診断システム構築のために、疾患感受性遺伝子の解析を継続して進めるとともに、遺伝子タイピング標準パネルの作製を行った。臨床情報の詳細が明らかな症例を対象に遺伝子型の決定、ならびに抗GAD抗体、抗インスリン抗体、抗IA-2抗体の測定を進め、遺伝子型と自己抗体の相関パネル作制をすすめた。抗インスリン抗体の測定系については1で述べたとおりであるが、同じシステムを用いて抗IA-2抗体、抗GAD抗体の測定系の改良をすすめた。
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Research Products
(4 results)